ペットの話あれこれ


by gacktlucy

5月9日:お見舞い

うちの職場は、携帯持ち込み禁止です。

でも、病院からかかってくるかもしれない。

普通はかけないが、異変があったらかけるとのこと。。。

かかってきてほしくない。


私にとって携帯は、

かかってこないと思って不携帯だとかかってきて、

万が一に備えて持ち歩くと鳴らないもの。

なので、マナーモードにしてポケットに潜ませておりました。


でも、夕方、もうすぐ定時というとき、そっと見ると、

着信ありとなっていました。着信ありをこんなに

おそろしく思ったのは初めてでした。

あわてて、事務所を離れると、同僚が、心配してついてきて

くれました。わけを話しながら電話をかけ、保留待ちのあいだ、

ずっと友人が励ましてくれてたけど、私は彼女の腕をなでていました。

じっとしていられなくて。

気がつくと体が震えていました。

先生の要件は、私が昼休みに電話して様子を聞いた時より、

呼吸が荒くなったので、来られるなら一度来てほしいという

ようなことでした。よく意味がわかりませんでした。


すっとんでいきました。

ガクト君は、酸素室の中にいるのに、本当に苦しそうな呼吸で

立つのもやっとというようすでした。

酸素室から出したら倒れると思われるということでした。

小さな窓をあけて、手を入れてなでたかったけど、

我慢してみていました。

すごく長い間見つめあいました。目があっても寄ってこない

がっちゃん。

見ている間に、足の下のペットシーツが濡れたので、

病院の人を呼ぶと、ドアをあけて、シーツの交換を

されました。すると、酸素が薄くなって、がっちゃんは、

本当に苦しそうになりました。

あまりにも痛々しくて、手を伸ばして、なでたけど、

ガクト君には、それを喜ぶ余裕なんてありませんでした。


おうちへ帰りたいと思うだけの気力さえなくて、

もうしんどくてしんどくて、眠りたいけど、

息が苦しいので眠りにくいんだって。

すごい吠えてる犬がいたけど、ガクトも私も、

それは全然気にならなかった。

ガクト君は、わかってる。今はただ、時間を

やり過ごしてるんだって、そういう感じでした。

面会時間は過ぎてるけど、あまりに状態が悪いので

特別面会させてもらえていたそうです。

1時間超過してしまってて、もう帰るように

言われてしまった。

そう言われないと、帰れなかったと思う。きっと。



いままで、いろいろ、間違っていたとわかりました。


ああしたのがいけなかったとか、こうするべきだったとか

そんなふうに思うことはない。

いま、ガクト君が、病院のガラスの扉の奥で、

一人ぼっちで眠っているのが、いいことなのか

悪いことなのかなんて、ない。いいことも悪いこともない。

ただ、現実があるだけ。

それを、人は、丸とかペケとか思うけど、まるでも

ペケでもなく、ただ、それが現実。

私が何をどうしても、それは自己満足に過ぎないとか、

そんなことは、もう、よくて、

ガクちゃんと私は、ただ、ガラスの向こう側と

こちら側で、いま、現実はこういうふうだね。

と、思い合っていました。


もう一度、膝の上で抱っこしたいよ。
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by gacktlucy | 2011-05-09 23:33 | ワンコ